第93章 御影様が直接体験させる?!

 羽瀬響也と瀬央千弥が同時に口を開いた。

 前者はただの挨拶、後者は濃密な問い詰める色を帯びていた。

 男は背が高く、すらりとした長い脚を持ち、黒髪のショートヘアはきちんと整えられている。その顔立ちは冷たく峻厳で、切れ長の目は深く幽玄だ。

 その場にいた誰もが、二人の関係を知っている。

 雰囲気が微妙なものになり始めた。

 羽瀬の祖母は御影星奈を庇うように、彼女より先に淡々と言った。「私たちが御影さんをお招きしたのよ。何か問題でも?」

 瀬央千弥は唇を引き結び、何も言わない。

 御影星奈を見るその目には、探るような色が宿り始めた。

 知り合って七年、御影家は一度も彼女をどんな...

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