第213章

神田勇輝は、何を言っても自分の味方などいないのだと悟っていた。

助けを求めるように視線を神田大輔へ向け、せめて同盟者を一人でも得ようとする。

「大輔兄さん、兄さんは医者だろ。藤原社長の病状って、重いのか?」

神田大輔はまぶたを持ち上げるようにしてちらりと見ただけだった。

「藤原社長は発熱でしょう。傷口の処置はきちんとできてる。お粥でも食べておけばいい」

……それ、ほんとに大輔兄さんか?

藤原悠人が何を食べるべきか、なんて心配してる場合か?

神田大輔は手元のスープを取り、鈴宮美禰子のほうへすっと寄せた。

「これ、飲んで。身体にいい」

「ありがとうございます、神田先生」

神田...

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