第215章

高架の上。控えめながらも品のあるカリナンの少し後ろに、もう一台がぴたりと張り付いていた。

追跡担当は北斗星の月野。勘の鋭さは、他の星宿とは一線を画す。

凛が軽く顎を引く。

「どれくらい付けられてますか」

「5分です。高架に上がってからずっと」

凛のスマホに、すぐ通知が入った。

月野は異変に気づいた時点で車載カメラでナンバーを撮影し、所有者情報までまとめて送ってきている。

「吉武惠也……? まだ病院にいるはずじゃ」

吉武惠也の車が、なぜ自分を追う。

――私が、あのとき手術した人間だと気づいた?

添付されていたのは、車の直近の走行記録もだった。昨夜、南花区の倉庫に停車。地下の...

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