第220章

林田由紀子はあれこれ考えた末、金子紗良に電話をかけた。

「お母さん……あたし、刑務所なんて嫌。子どもだって産みたくない。水原家、もう破産してるんでしょ? あたしと赤ちゃんにまともな暮らしなんてさせられないよ」

水原拓也なんかに、人生を引きずり込まれてたまるものか。

そもそも水原家に目をつけたのは、あの家の金目当てだった。いまや一文無しなら、関わる理由なんてない。

金子紗良はしばらく黙り、落ち着かせるように言った。

「お母さんが何とかする。心配しなくていいわ」

由紀子もすぐに続ける。

「お母さん、最悪……あたしの本当のお父さんに連絡できないの? 林田景なんて、もう死にかけみたいな...

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