第100章

室内は冷たいほどの白。精密機器のランプが冷ややかな光を瞬かせ、医療スタッフは無菌服に身を包んだまま、静かに、けれど慌ただしく行き来している。

そして一番奥のベッドには、全身に管を何本も通され、いくつもの機器につながれた男が横たわっていた。

頭も体も分厚い包帯でぐるぐる巻きにされ、顔には酸素マスク。露出した皮膚は、ぞっとするほど青紫く、そして白い。

ベッド脇の心電図モニターでは、線がかすかに上下し、規則正しい電子音が「ピッ、ピッ」と鳴り続けている。

隣の機器に表示されたバイタルがなければ――雪奈には、それが生きている人間だとすら分からなかった。

けれど、そこにいるのは小林凌輝だ。記憶...

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