第104章

「このところ、毎日あいつの見舞いに来てくれて……君にも、ずいぶん負担をかけたな。……ありがとう」

雪奈は唇をきゅっと結び、瞳の奥の申し訳なさがいっそう濃くなった。

「おじいちゃん、そんなこと言わないでください。私がやるべきことです。凌輝さんが怪我をしたのも、私のせいですし」

「それとこれとは別だ」

おじいちゃんはひらりと手を振り、深く息を吐いた。隠しようのない心痛と疲れが、目元に滲んでいる。

「うちのあいつは、ほんとにろくでもない。今まで散々、取り返しのつかないことをして……お前の心を傷つけた。あれはあいつの借りだ。返すのは当然だろう」

言葉は重い。けれど、その重さの底に、どうし...

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