第123章

「明日の午後3時。ボディーガードにお前を地下2階の完全密閉型セーフルームへ連れて行かせる。あそこは最後の防衛線だ。俺が出すまで、誰も入れない。お前も出られない」

小林凌輝は雪奈を見つめた。これまでにないほど真剣な眼差し。その奥に、わずかに滲む不安。

「中で待て。外で何が起きても、何を聞いても出てくるな。返事もしない。俺が迎えに行くまでだ。いいな?」

周到で、どこか冷酷にさえ見える段取り。けれど雪奈には、言葉の端々に沈んだ重み――絶対に取りこぼさないという、執念めいた保護の意思が聞き取れた。

明日、ここは戦場になるかもしれない。だから彼は、彼女を最も安全で、最も人目につかない場所へ押し...

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