第161章

雪奈は顔を上げ、彼をまっすぐ見た。

「月末まで……?」

小林凌輝が小さくうなずく。

「可能性は高い」

視線がぶつかる。互いの瞳に、同じ結論が映っていた。

梅野昭人は、もう片づけに入っている。こちらに残された調査時間は、そう多くない。

……

夜。五つ星ホテルのパーティー会場は、眩い光で満ちていた。

山本グループと提携先のレセプションがここで開かれている。集まったのは山本グループの役員と取引先の代表だけではない。業界団体の幹部も数名、顔を揃えていた。

山本の父は青いスーツに身を包み、テーブル脇で数人の社長と挨拶を交わしている。口元には、場にふさわしい笑み。

一方、山本祐翔はテ...

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