第17章

雪奈は口元をわずかに引きつらせ、羽のように軽い声で、うんざりした調子のまま言った。

「そうだよ。私が意地悪で、恩知らずで、性格が悪い。だから――出て行ってくれる? 休みたいの」

そう言い切ると、もう二人を見ることもなく、雪奈はゆっくりと布団へ潜り込んだ。背を向けたまま横になり、掛け布団をぐっと引き上げる。

小林凌輝は、あからさまに会話を断ち切るその態度に息が詰まり、胸の奥に何かがつかえたように顔色を悪くした。

薄い背中。布団に包まれてなお、頑固さだけが浮き出るその背を見つめながら、結局、彼は何も言わなかった。まだ小さくすすり泣く白井桃奈を支え、彼女を連れて部屋を出ていく。

扉が、そ...

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