第48章

彼女は眉間にしわを寄せた。

「……まだ、向こうから連絡ないの?」

「ない。こっちも不思議でさ」

白井母が、ふうと息を吐く。

わざわざ記者を呼んで取材させたのは、雪奈を焦らせて、自分たちに発言を撤回しに来させるためだ。そうなれば条件など、いくらでもふっかけられる。

ところが――予想に反して、白井母と白井父のスマホは静まり返ったまま。

連絡どころか、雪奈は一通のメッセージすら送ってこない。

「だめ。こんなふうに待ってるだけじゃ」

白井桃奈は唇を噛みしめる。

「……世論なんてもう気にしてないってことね。なら、別の方向から攻めるしかない……」

考え込むように口を結んだその瞬間、何...

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