第78章

これは最後の警告だった。

小林凌輝はメモを握り締め、指の関節が白くなる。

――祖父は、今度こそ本気で怒っている。

屋敷からほとんど出ない人だというのに、会社のことは隠しようがない。いや、下手をすれば小林凌輝以上に、祖父のほうがすべてを把握している。

いま会社は、彼と雪奈の対立が原因で評判を落としているだけではない。祖父はきっと、白井桃奈の件にも気づき始めている。

小林凌輝はメモを机に置き、もう一通の報告書を手に取った。

読み進めるほど、顔色が沈んでいく。瞳の奥で、嵐のようなものが渦を巻いた。

報告書は、彼の予感を裏づけていた。白井桃奈のデザイン作品は、少なくとも三割の中核部分が...

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