第81章

「山本祐翔?」

雪奈はさすがに意外で、ペンを置いて立ち上がった。

「どうして……」

「俺も招待されてる側の一人だよ」

彼は笑いながら、手にした搭乗券をひらりと揺らす。行き先にははっきりとパリの文字。

「ジョンから聞いてない? サプライズのつもりだったのかもな。びっくりさせる方の」

そのとき、数歩離れたところで秘書に小声で指示を出していたジョンが、声に気づいて振り向いた。二人を見つけるなり、事情を察したように笑みを浮かべる。

大股で近づき、山本祐翔の肩をぽんと叩くと、雪奈にウインクした。

「サプライズ, snow。祐翔も今回のパーティーの共同推薦人の一人なんだ。彼がいるなら、旅...

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