第102章

琳は一切の弁明をする気がないのか、ゆっくりと患者の前に歩み寄り、顔に巻かれたガーゼをそっと外した。

通常、顔面の手術後は酷い腫れや充血を伴うものだ。だが、ガーゼの下から現れたのは、傷一つない滑らかな頬だった。手術の痕跡はおろか、縫合糸や針穴すら一切見当たらない。

軟膏の誤用によって引き起こされた傷の腫れや化膿は完全に消え去っていた。傷跡こそ残っているものの、さらに驚くべきことに、患者の顔の非対称な輪郭までもが劇的に改善されていたのだ。

「嘘でしょう、これ……本当に私の顔!? 信じられない!! 今まで大金をつぎ込んで、あちこちの美容外科に通ったのに、こんなに綺麗にならなかったのに」

患...

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