第104章

「毒物混入の容疑者が特定されました!」

五分後、坂本社長が唐突に大声を上げた。

その声と同時に、スマートフォンの画面に解析データが表示される。

次の瞬間、その場にいた全員が息を呑んだ。坂本社長は驚愕の表情で顔を上げ、少し離れた場所にいる小林を見つめる。傍らの日名に至っては、激怒して怒鳴り声を上げた。

「小林!!」

「一体どういうつもりだ!? 虹彩認証の照合結果が出たぞ、お前だったのか!! うちの生産ラインに毒を入れるなんて、正気じゃない!」

普段は温厚な日名が、これほど激昂するのは初めてのことだった。隣に立つ院長も目から火が出るほどの怒りを露わにし、小林を指差して言い放つ。

「...

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