第106章

院長は慌ててとりなすように言った。

「皆さんもご存知でしょう、先日の一件を。五十幡優希さんのあの酷い傷跡を、橘先生が見事に治してみせたではありませんか。それに彼女が開発した傷跡治療薬の効果も、誰もがその目で確かめたはずです。

未成年とはいえ、彼女は正真正銘の天才です。当院が大金を投じて迎え入れた人材なのですから、主任としてしっかり敬意を払うべきですよ」

院長が必死に機嫌を取る横で、日名も同調した。

「その通りです。年齢だけで偏見を持つべきではありません。

彼女の専門知識は、ここにいる誰よりもはるかに深い。この老いぼれの私でさえ、製薬の件で教えを乞うことがあるくらいですからね」

オ...

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