第110章

拓海は少し躊躇ってから口を開いた。

「リンク先生、現在我々九条家がお支払いしている報酬は、すでに業界でもトップクラスのはずです。ここでの値上げ要求は、少々筋が通らないのではありませんか」

九条家にとってその程度の金額はどうということもないが、拓海は途中で突然条件を吊り上げられるやり方が気に入らなかったのだ。

しかし、リンクはさらに傲慢な態度で言い放った。

「九条さんが値上げに応じられないと言うなら、他を当たっていただいて結構です。私にはいくらでも行く当てがありますし、私を信じない患者とこれ以上付き合う気はありませんからね」

そう言い捨てて、リンクは口角をわずかに吊り上げた。九条家が...

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