第35章

由利は声を張り上げて繰り返した。

「絶対に反対!! 生徒会みたいな優秀な組織の副会長に、あんな頭の弱い子を据えるなんてあり得ないわ!!」

由利は過去に三度も生徒会役員に立候補して落選している。その一件は校内に広く知れ渡り、彼女はさんざん嘲笑の的になっていた。

それなのに今、知能に問題のある馬鹿が、いきなり生徒会副会長に抜擢されるなど、冗談にもほどがある。

「彼女の言うことにも一理あります。下条さん、この件はもう少し考え直すべきです。慎重にならなくては」

中村校長もすかさず異議を唱えた。

生徒会副会長は、時に生徒の意見を理事会に伝える役割を担う。そのため、校長は通常、自分の息のかか...

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