第43章

海外合宿から帰国したばかりの俊仁が校舎に足を踏み入れると、遠くで琳がスーツ姿の気品ある男と何かを話しているのが見えた。

二人は楽しげに談笑しており、かなり親しい間柄のように見える。

「俊仁、あれ琳じゃないか? ほら、前にお前にずっと付きまとって、告白しようとしてた子」

青井俊仁の後ろにいた友人が驚いたように前方を見つめ、さらに言葉を続ける。

「なんだか別人みたいだな。顔の傷痕も随分薄くなってるし」

友人に言われ、俊仁は改めて琳の顔へ視線を向けた。傷痕が薄くなったせいか、以前よりずっと綺麗になったような気がする。

同じ顔のはずなのに、纏う空気も雰囲気も、以前の彼女とはまるで違ってい...

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