第44章

美春は唇を尖らせ、きっぱりと言い切った。

「本当に、あるお姉ちゃんがくれたの。絶対に高校生だった、見間違えるはずないもん。それに、そのお姉ちゃん、すっごく優しく手当てしてくれたんだよ」

言いながら、彼女は右膝を指さした。しかし、傷はすでに癒え、傷跡を消す軟膏のおかげで、膝には何の痕跡も残っていない。

ケロイド体質である美春にとって、それはまさに奇跡のような驚きだった。

「この世にそんな凄腕の高校生がいるってのか? 俺たちですら開発できないような軟膏を持ってるなんて、いくらなんでも信じがたい」

拓海がしきりに感嘆の声を漏らす。その横に座る悠は、脳裏にふとある人物の顔がよぎったものの、...

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