第48章

「あなた、何をするのよ!? 怪我をしたのは息子で、殴られたのは私なのよ! こんなクズに謝るなんて、頭がおかしくなったの!?」

夫の行動が信じられず、夫人は頬を押さえた。普段の義克は身内をひどく庇う性格だ。今日彼を呼べば必ず味方をしてくれると思っていたのに、まさかこんな態度を取られるとは夢にも思わなかった。

義克は妻の無礼な態度に顔をしかめ、振り返りざまにもう一発、強烈な平手打ちを見舞った。これで夫人は完全に呆然と立ち尽くした。

「黙れ!」

義克はそれ以上説明することなく、琳に向き直って言った。

「橘さん、賠償についてはご希望の通りにいたします。一切文句は申しません」

琳は目を細め...

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