第58章

一斉に、人々の視線が再び大型モニターへと集まった。そこには、すでにペンを置き、片手で頬杖をつきながら、あろうことかカメラの目の前で堂々と居眠りを始める琳の姿が映し出されていた。

「嘘でしょ、琳のやつ頭おかしいんじゃないの? こんな大会で寝るなんて」

「ふん、最初から期待するだけ無駄よ。どうせただの馬鹿なんだから。あの子が入賞するとでも本気で思ってたわけ? 冗談じゃないわ」

萌香はここぞとばかりに冷笑を浮かべ、賢治に向かってまくしたてた。

「賢治様、やはり夢子の方がずっと安心できますわ。成績優秀で容姿端麗、あんなふざけた真似など決してしませんし、何よりあなたの本当のお孫さんじゃありませ...

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