第71章

「わ、私、パリ芸術学院を受験したくて……」

言い終わるや否や、教室は一瞬の静寂に包まれ、直後に爆発的な嘲笑が巻き起こった。多くの生徒が口元を押さえ、狂ったように囃し立てる。

「嘘でしょ!! 梨乃、何の冗談? 美術なんて一度も習ったことないくせに、パリ芸術学院に行きたいって? あそこは芸術家の楽園だよ。QS世界ランキングのトップ30に入る超名門なのに、どんな寝言を言ってるの!?」

「自分が何言ってるか分かってる? パリ芸術学院がどれだけすごい学校か。今のあんたの学科の成績と、絵すら描いたことない芸術の成績で、受かるわけないじゃん! おとぎ話もいい加減にしてよ。夢見るのは寝てる時だけにしな...

ログインして続きを読む