第77章

「まさか、この映像に映っているのは君なのか?」

琳が提出した映像には、六月十日の夜、青い服を着た彼女が薬局の前に現れた姿がはっきりと映し出されていた。

その薬局は事件現場の倉庫から二十キロも離れている。つまり、琳が倉庫にいることなど物理的に不可能だった。その場にいた全員が呆然と立ち尽くす。

琳は平然とした顔で口を開いた。

「私です。だからこそ、証拠の突き合わせを要求しました。彼女たちが提出した映像に映っている、バンの運転手は私ではありませんから」

「薬局の防犯カメラを確認していただいて構いません。店員に聞いてくだされば、彼女たちが私の証人になってくれます」

事態が急転した。賢治は...

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