第78章

「謝る? 謝罪しろと?」

武治は完全に呆然とし、信じられないという顔で父親を見つめた。いくら自分が間違っていたとしても、琳に頭を下げるなどあり得ない。

傍らで夢子が納得いかない様子で声を張り上げた。

「お祖父様、どうしてお父様をぶったりするの。琳が濡れ衣を着せられていたとしても、お父様は知らなかったんだし。橘家を思ってのことだったのに」

「それに、あの日、琳が薬局で何をしてたかなんて誰にも分からないじゃない? 別の目的があったのかもしれないわ。だって、あの薬局の隣はバーが立ち並ぶ歓楽街なんだから」

夢子は逆上のあまり、琳が歓楽街で遊び歩いていたとでっち上げようと、口から出まかせを言...

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