第82章

その時、会場の最奥から一人の人物が姿を現した。背後には警備員とアシスタントを従えている。騒然としていた群衆は、その姿を認めるや否や自然と道をあけ、顔立ちがはっきりと見えるようになると、多くの学生やメディアが狂ったように悲鳴を上げ始めた。

「嘘でしょ、新羽菜だ、本物の新羽菜! 彼女がうちの学校に来るなんて、私、夢でも見てるの!?」

「やばい、本当に新羽菜だ!! でも今日の夜、ライブがあるんじゃなかったっけ? どうしてうちの学校に!? もう無理、気絶しそう!!!」

「だめだめ、息ができない! 心臓の音がやばい、どうしよう」

新羽菜のファン層は元々桁違いに分厚い。その本人が前触れもなく降臨...

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