第88章

俊仁は少し口ごもり、答えた。

「まあ、悪くないですよ。あいつ、前はしつこく俺に告白してきてたし」

薛の父はそれを聞いて目を丸くした。

「何だと? 琳が以前、お前に告白したと言うのか?」

父親は期待の入り混じった眼差しを向ける。

「で、結局お前たちは……」

俊仁はぷいと顔を背け、少し気まずそうに咳払いをした。

「父さん、俺はまだ大学生だよ。そんなこと考えてる暇はないって」

息子の言葉に、父親もすぐに同調する。

「それもそうだな。だが試験も終わったことだし、これからはもっと琳と関わりを持ってみなさい」

そこまで言うと、父親は興奮したように両手を揉み合わせた。

「いいか、さっ...

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