第94章

壇の下に立つ琳は、鼻で笑って言い放つ。

「ただ忘れただけ? 夢子、だったら今この場で、私と化学の問題で勝負する度胸はある?」

さらに問題を解かされると聞いた途端、夢子は無意識に後ずさりした。その怯えきった弱々しい表情が、彼女の内心を完全に物語っていた。

その様子を目の当たりにした周囲の者たちは、次々と声を上げて嘲笑する。

「あの顔を見てみろよ、絶対に勝負なんてできないって。まったく、あんな奴の推薦入学枠なんて絶対に取り消すべきだ!」

「そうよ! それに彼女のSATの成績、たったの三百点台じゃない! あれが本当の実力なのよ。帝都大学に入れるわけがないわ!」

渦巻く非難の声に対し、帝...

ログインして続きを読む