第96章

琳が屋敷の階段を降りると、一階には武治、雪枝、そして萌香が立ち並び、リビングには三人の警察官が待機していた。

武治は琳の姿を認めるなり、声を荒らげた。

「琳、一体どういうことだ! お前が違法な薬を作り、それを買った人間の顔が爛れたと警察が言っているぞ!! 俺の目を盗んで、裏で何をやっていたんだ!」

怒鳴り散らす武治を前にしても、琳はどこ吹く風だった。

事件を担当するのは、またしても高橋警部だった。顔馴染みである琳を見て、彼は深々とため息をつく。

「琳さん、また会いましたね。ですが今回は、被害者本人が被害届を出し、製薬会社側が証拠を提出しています」

「我々警察はすでに決定的な証拠を...

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