第105章 私の自信は、男に与えられる必要はない

「だから嫌いなんだよな。あんなことまでしでかして……反吐が出るわ!」

清水蒼は勢いづいたまま続ける。

「やっぱ明菜さんだよ。優しくて大らかで、品もある。お前とは天が決めた相性ってやつだろ!」

夜空の下、空気は異様なほどに張りつめていた。

宮崎健はようやく眼鏡をかけ直し、鼻で笑って三浦央士を見る。――これが、お前の友達の本性かよ。そんな顔。

一方、バーベキューエリア。

炭はじゅうじゅうと鳴り、白い煙がゆらゆら立ちのぼる。

距離が近いぶん、清水蒼の言葉は一字一句、工藤花恋と岡田明菜の耳にそのまま流れ込んできた。

山川悦子はすでに花恋に頼まれて野菜を洗いに行っている。いまグリルの前...

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