第106章 火傷を負う

清水蒼の顔色が、一瞬でレバーみたいにどす黒く染まった。

生まれてこの方、ちやほやされて当然の御曹司だ。こんなふうに、皮肉混じりで刺される経験なんてあるはずがない。

「おまえ――」

清水蒼は宮崎健を指さしたまま、しばらく言葉を詰まらせた。だが結局、爆発はしない。

「いいよ! いいいい! 俺が悪かった! 口が悪かった、それでいいだろ! おまえらは綺麗事ばかり言えて偉いよな! 俺が出ていけばいいんだろ!」

吐き捨てると、背後の椅子をガンッと蹴り飛ばし、立ち上がった。振り返りもせず、怒気をまとって去っていく。

山川康一は大きく息を吸い込み、鋭い視線を三浦央士へ突き刺した。

「三浦央士。...

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