第111章 パーティー修羅場

彼女はスカートの裾を指先でつまみ、会場へ足を踏み入れた瞬間――耳元に、きらびやかに着飾ったお嬢様たちのひそひそ声が流れ込んできた。

「南川さん、いま本当に絶好調よね。今夜の顔ぶれ見た? 市の大物までわざわざ来てるじゃない」

「本気で彼女の顔で来たと思ってるの?」

情報通ぶった女が小馬鹿にしたように口端を上げ、身を寄せて声を落とす。

「招待状、見てないの? このパーティー、三浦グループも関わってるのよ。三浦社長が岡田明菜のご機嫌取りで、自分の人脈総動員して“未来のお義母さま”の面子を立てたって話」

「へえ、そういうこと! そりゃ納得。結局みんな、三浦央士目当てってわけね。今夜はあの母...

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