第119章 君の知らせを待つ

しかし、宮崎健の顔に浮かんだ余裕はほんの一瞬だった。すぐに表情を引き締め、ため息を落とす。

「内通者を炙り出すのは時間の問題だ。ただ、今は……山川グループのほうが厄介になる」

工藤花恋の胸が、また重く沈んだ。

黙るしかなかった。

宮崎健に言われなくても分かっている。今回の火種が、どれほど大きいか。

BKT2.0ドローン技術は、衡安グループにとって下半期最大の目玉だ。同時に、山川グループがテクノロジー領域へ本格的に踏み込むための、最重要の一手でもある。

しかもこの技術は、厳密に言えば衡安だけのものではない。

衡安と山川グループが共同で開発してきたプロジェクトだ。

衡安グループは...

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