第123章 まだ離婚したいのか

工藤花恋は、これ以上こいつに付き合う気はなかった。顔を向け、単刀直入に切り出す。

「――いまなら、教えてくれる?」

三浦央士は彼女を見ない。車内の物入れから煙草の箱を探り当て、一本抜き出す。だが火は点けない。

首だけを少し傾け、花恋を見た。沈んだ瞳。感情の底が読めない。

「山川康一のこと、気にしてるのか」

「気にしてるってほどじゃないです」

花恋は即座に線を引いた。誤解などされたくない。

「この提携は、衡安と山川社長が取り決めたものです。なのに彼が理由もはっきりしないまま手を引いた。私はプロジェクト責任者として、真相が知りたいだけ」

三浦央士はそれを聞くと、口元がわずかに持ち...

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