第127章 友人が病気のことを知った

病院特有の鼻を刺す消毒液の匂いが濃く、容赦なく鼻腔の奥へと入り込んでくる。

工藤花恋が目を覚ましたのは、それから三時間後だった。

ぼやけていた視界が、ゆっくりと焦点を結び――目に飛び込んできたのは、病室の真っ白な天井。

そして耳元で、モニターが無機質に刻む「ピッ、ピッ」という音。

音の方へ、花恋はわずかに顔を向けた。そこで、動きが止まる。

ベッドの前に、三人が棒立ちになっていたのだ。

心臓がひゅっと縮む。

南川杏菜は目がくるみみたいに腫れ、真っ赤な目元のまま、身体が小刻みに震えている。

その隣に立つ武田昌弘は、顔色が鉄のように青く、近寄るなと言わんばかりの陰の気をまとっていた...

ログインして続きを読む