第149章 自分を後悔させなければいい

声が落ちた瞬間、南川杏菜たち三人だけじゃない。工藤花恋自身も、ぽかんと固まってしまった。

「……はいはい、もう揉めないの。今日は彼、退院なんだから。先のことは先で――」

言い終える前に、三人がぴたりと声を揃える。

「揉めてる暇なんてない!」

工藤花恋は、泣きたいのか笑いたいのか分からなくなった。

宮崎健が、花恋をじっと見つめる。いつもの軽さはなく、声も低い。

「花恋。俺たちは喧嘩してるんじゃない。お前がもう傷つくのを見たくないだけだ。……ちゃんと考えろ。お前が本気で決めたなら、俺たちは……支えるしかない」

その言葉で、張り詰めていた空気が少しだけ冷めた。

工藤花恋は三人の顔を...

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