第153章 探り

一瞬、さっきまで蠢きかけていた数人が、三浦央士の氷のような視線とぶつかった途端、反射的に背筋を伸ばした。

三浦央士は脇目も振らず、まっすぐ上座へ行き、そのまま腰を下ろす。

脚を組み、深く背もたれに預ける。全身から滲むのは、見下ろすような気品と、触れれば切れる冷淡さだった。

林谷がすぐ後ろにつき、彼の脇に立つ。ひとつ深呼吸して、笑みを崩さずに口を開いた。

「皆さま、お待たせいたしました。三浦社長は先日、事故で軽いお怪我をされ、喉に炎症が出ております。医師より、当面は発声を控えるよう指示がありました。つきましては本日の会議、私・林谷が進行を務めます」

役員たちは顔を見合わせる。

納得...

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