第159章 黄ばんだアルバム

岡田明菜は喫茶店で、長いこと呆然と座り込んでいた。

大きなガラス窓の向こうで夕日が傾き、テーブルの影が伸びていく。ようやく夢から覚めたみたいに、彼女は瞬きをした。

――警察も動いてる。私も動かなきゃ。

工藤花恋が去り際に吐き捨てた、あの冷えきった一言が、いまも背骨をぞくりと震わせる。

太田徹也という狂人はもう塀の中だ。もし警察がそこから糸をたぐって、自分に辿り着いたら――人生は終わる。

岡田明菜は血の気のない下唇を、ぎり、と噛みしめた。

いま彼女を救えるのは、三浦央士だけ。

三浦央士さえ味方につければ、工藤花恋がどれほど手腕を持っていようと、大波なんて立てられない。

たとえ三...

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