第164章 薬を止めて病気が再発する

自分の身体が、どんな状態か――知らないはずがない。

この子がやって来た意味だって、分からないはずがない。

工藤花恋は苦しげに目を閉じた。脳裏には、ひと月前の夜が、狂ったようにフラッシュバックする。

三浦央士が記憶を失ったあと。互いの最後の一線を越え、理性が焼き切れるまで求め合った、あの一夜。

あまりにも突然で、何の準備もできていなかった。家には避妊のためのものすら置いていなかった。

翌日、三浦央士はそれを箱ごと買ってきた。

それから先は毎回、神経質なほど慎重に「安全」を守った。

なのに――よりにもよって、あのあまりにも無計画で、歯止めの利かなかった最初の夜。

「花恋、正直に言...

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