第174章 病室の告白

医師のオフィス。

北村瑛太は工藤花恋の最新カルテを手際よく整理し、いつものように患者の様子を確認する準備をしていた。

そのとき――オフィスの扉が、勢いよく押し開けられる。

眉をひそめた北村の視界に、三浦央士がよろめくように飛び込んできた。

いつもの三浦グループ社長としての、あの落ち着きも尊大さも、影も形もない。顔色は紙のように白く、目の縁は真っ赤で、頬はこけ、全身が疲れ切っていた。

「北村先生……頼む。正直に言ってくれ。花恋は、いったいどうなってる」

「お願いだ……教えてくれ」

掠れた声。懇願が、喉の奥で擦り切れている。

北村瑛太は彼を見据えた。そこにあるのは、温度のない冷た...

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