第177章 身を滅ぼし名を汚す

人々は反射的に左右へ退き、彼女のために一本の通路を空けた。

岡田明菜は三浦央士の姿を見つけた瞬間、ぱっと目を輝かせる。

彼の瞳の奥に沈む氷のような冷たさと、隠しきれない嫌悪に――彼女は気づきもしなかった。

待ちきれないように駆け寄る。

「央士、やっと来てくれたのね」

岡田明菜は完璧な笑みを貼りつけたまま、腕に絡みつこうと手を伸ばす。

「さっきまで記者の人たちが、私たちのこと――」

だが、指先が彼のジャケットの裾に触れるより早く、三浦央士は身をひねり、冷たくその手を避けた。

宙に取り残された岡田明菜の手が、ぴたりと固まる。笑顔が一瞬で崩れかけた。

「……央士?」

甘えるよう...

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