第185章 おばあちゃんがやって来た

「岡田明菜……あの悪女め。三浦家が必ず落とし前をつけさせる」

祖母は大きく息を吸い込み、幾多の荒波をくぐってきた者だけが持つ落ち着きと、容赦のない鋭さを声に滲ませた。

「でも今いちばん大事なのは花恋だ」

「央士。今いる病院の住所を、すぐ私の携帯に送れ」

三浦央士は一瞬言葉を失い、反射的に頬の涙を乱暴に拭った。

「おばあちゃん、何するつもりだよ……。長距離のフライトなんて無理だ。医者だって血圧が――」

「黙れ!」

祖母の一喝。逆らう余地など一片もない威圧がそこにあった。

「私は年寄りだ。でも、まだ死んじゃいない。私が自分の手で選んだ孫嫁が、三途の川の手前をさまよってるってのに…...

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