第23章 ついに目を覚ました

豪雨がようやく上がった午前3時。市立第一病院の廊下には、当直カウンターの灯りだけがぽつんと残っていた。

宮崎健は集中治療室のガラス窓の前に立ち、冷えきった目で中を見つめていた。

ベッドに横たわる、壊れもののような女。

その姿を見つめるうち、脇に下げた手の指先がぎりっと強く握り込まれる。

「ここは安全じゃない」

低く、掠れた声。振り返りもせず、背後の北村瑛太に向けた言葉だった。

「三浦央士は江城じゃ好き放題だ。この病院には三浦グループの資金も入ってる。あいつがその気になれば、工藤花恋の本当の容態なんていつでも探り当てられる」

もし三浦央士が、工藤花恋の傷がここまで深く、命すら危う...

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