第37章 強引なキス

その一方で、宮崎健は工藤花恋の隣に腰を下ろし、ときおりその男と談笑を交わしていた。

「西川社長、医療AI画像診断システムの追加投資の件、ぜひよろしくお願いいたします」

工藤花恋は気負いのない笑みを浮かべ、グラスの赤ワインをきれいに飲み干した。

西川社長は、国内でも指折りの医療系投資家だ。

衡川グループが次に医療分野へ打って出るにあたり、宮崎健が自ら橋渡しした重要顧客でもある。

だが、その光景は、個室の外から見ていた岡田明菜の目にはまるで別の意味に映った。

真夜中のバー。酒と欲望の匂いが混じる場所。

若くてきれいな女が、年配の男に酒を注ぎ、媚びるように笑っている。

そう見えた。...

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