第86章 参加する資格すらない

花恋は素早く返信した。

「大丈夫。もうタクシー拾えたから、すぐマンション戻るね」

タクシーの後部座席に滑り込むと、車内の空気がやけに重く感じた。

花恋は窓を少しだけ下げる。秋の冷たい風がすっと流れ込み、まとわりつく疲れをわずかに散らしていった。

背もたれに身を預け、スマホの画面を漫然と指で滑らせる。LIMEの未読の赤い印を消したかっただけ――そのはずだった。

ふいに、指が止まる。

南川杏菜のさっきの連続爆撃の前、つまり一時間ほど前に、杏菜は一枚の画像を送ってきていた。

SNSのスクリーンショット。

投稿者は岡田明菜。

添えられた文は、たった数文字。

『これからは、私たちも...

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