第98章 友達を問い詰める

空気が張り詰め、まるで刃と刃がぶつかり合って火花が散っているかのようだった。

視線を落としていき――三浦央士はようやく、男物のスーツに包まれ、髪を濡らして乱した工藤花恋の姿をはっきり捉える。

……花恋が、別の男と一緒にここへ来た?

三浦央士は、泣き腫らした目の妹にいったん目を走らせ、次いで、水面のように冷え切った顔の工藤花恋へと視線を据える。怒りを押し殺した低い声で問うた。

「……どういうことだ」

兄の姿を見た瞬間、山川悦子の涙は堰を切ったように溢れ出した。山川康一の腕にしがみつき、わんわん泣き叫ぶ。

「兄さん! 三浦亜衣が、あたしのいちばん大事なティラミスひっくり返した! それ...

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