第125章 西園寺京夜、いつ謝罪したことがある?

西園寺京夜は不意に笑いを漏らした。その響きは、酷く荒涼としていた。

彼女の目には、俺が信じるかどうかなんて、ハナから重要ではないのだ。

俺が信じようが信じまいが、彼女がここから逃げ出そうとした事実は変わらない。

だから、弁解は余計で、抵抗は無駄なのだ。

胃の腑が裏返るような感覚に襲われ、強烈な吐き気が喉元までこみ上げる。

何かを思い出したように、彼は弾かれたように振り返った。

戻らなければ。医者を呼ばなければ!

あの粥には薬が入っていた。何の薬かは知らないが、彼女の今の体には……。

だが、足を踏み出したその瞬間、彼は凍りついたように立ち止まった。

戻る?

戻ってどうする?...

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