第153章 彼女は彼を完全に拒絶しない

部屋全体が、異様な沈黙に包まれた。

数秒後、ドイツ側の責任者が極めて真剣な面持ちで口を開く。

「西園寺社長、誤解です。我々『ハミングバード』チームは、技術的難関を克服し、科学の進歩に貢献するために存在しているのです」

「エーテル社が直面している問題は、新エネルギー分野における全人類共通の課題です。我々が全力を尽くすのは当然の義務です!」

他のメンバーも一斉に頷く。その動作は統制が取れており、顔には科学事業への忠誠心が張り付いていた。

「いいだろう」

西園寺京夜は隣の会議室を顎でしゃくった。

「七十二時間だ。食事も寝泊まりもすべてここで行え。私も全行程付きっ切りで監視する。――作...

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