第171章 決着をつける時だ

西園寺ホールディングス。

西園寺京夜は七尾敦からの報告を聞き終えると、沈黙を守ったままでいた。

「……葉山様はその場で株式の保有代行の証拠を提示されました。葉山朋美氏とビデオ通話を繋ぎ、ものの三十分もしないうちに、葉山橋元氏は実権を奪われ、完全に孤立させられたのです」

京夜の瞳が、深く沈んだ。

彼女は庇護を必要としていると思い込み、堅固な鳥籠を用意してやろうとしていた。

だが今、思い知らされた。彼女は決して『籠の鳥』などではなかったのだ。

あの数日間の不器用な看病こそが、俺たちの最も近い距離だったのかもしれない。

「彼女は、他に何を?」

「葉山様は秘書を通じ、葉山グループの古...

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