第19章 お前は西園寺家の疫病神だ!

葉山立夏は高熱にうなされ、意識は朦朧としていた。体の節々が軋むように痛む。

布団の中で小さく丸まり、ひび割れた唇からは、無意識のうちに微かな呻き声が漏れ出ていた。

意識が今にも闇に沈もうとしたその時、バンッという乱暴な音と共にドアが開け放たれた。

入ってきたのは一人ではない。

先頭に立つのは、豪奢な身なりの婦人――西園寺京夜の母、西園寺百合子だ。

その後ろには家政婦の本江と、何やら怪しげな「霊能者」が続いている。以前のインチキ神父とは別の男だ。

西園寺百合子は部屋へ足を踏み入れるなり眉をひそめ、ハンカチで鼻を覆った。

「なんて臭いなの! 空気が淀んでいるわ!」

いわゆる「霊能...

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