第208章 最も致命的なもの

葉山立夏は、唇の端にようやく微かな笑みを浮かべた。

「株価など放っておきなさい。好きなように暴れさせればいいわ」

彼女は冷ややかに続ける。

「彼は自分が脚本を手に入れたと思い込んでいるようだけれど、哀れなことに、ただの役者に過ぎないのよ。記者会見を盛大に開けば開くほど、大言壮語を吐けば吐くほど、その後の幕切れは滑稽で……そして素晴らしいものになる」

魚はもう、しっかりと針を飲み込んだ。

さあ、糸を巻き上げる時間だ。

その時、鎌内雅樹のもう一台の携帯電話がけたたましく鳴り響いた。サンローラン現地のチーム責任者からだ。受話器の向こうの声は、火がついたように焦っている。

『大変です!...

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